014 2020/01/23

挙上訓練について

リハビリテーション学部 言語聴覚学科
佐藤 豊展先生

 こんにちは。言語聴覚学科の佐藤豊展です。専門は摂食嚥下障害です。 これまで急性期病院や大学病院で、成人の言語聴覚障害・摂食嚥下障害者を対象にリハビリテーションを行ってきました。

 摂食嚥下障害のリハビリテーションは様々ありますが、私は「喉頭挙上」に着目して研究を行っています。 嚥下時、喉頭挙上は喉頭や気管に食塊が流入しないように防御する働きや、食塊を咽頭から食道に移送する働きを担っています。 摂食嚥下障害者は喉頭挙上不全により、誤嚥をしたり咽頭に残留することがあります。 喉頭挙上訓練には、頭部挙上訓練、開口訓練、メンデルソン手技、徒手的頸部筋力増強訓練、おでこ体操などが報告されていますが、負荷量が高くて実施が難しい訓練や疾患によって適応外になることがあります。 私は舌挙上により喉頭挙上を改善できるのではないかと考え、エビデンスの構築に向けて取り組んでいます。